劇場版がもっと楽しくなる!相棒・甲斐享のセリフに隠された「正義」の意味とは

 

画像引用NewsWalker

国民的刑事ドラマ相棒、今週末に劇場版Ⅳの公開が差し迫っています。

今回は歴代相棒の中でも異色の最期を遂げた、三代目相棒・甲斐亨。

またの名をダークナイト。彼の正義を名セリフから紐解いていきます。

 

甲斐亨ってどんな人?

父親に警察官僚・甲斐峯明(警察庁次官)を持つ。しかし、コネを使わず自力で警察官になり、交番勤務から捜査一課の刑事になる。

香港旅行中に右京と出会い、そこで遭遇した事件に2人で立ち向かった。

その行動を右京に買われ、初めて右京が抜擢という形で特命係に来ることになった。

歴代話相棒の中で最も若く、右京に「カイトくん」と呼ばれ、息子の様に可愛がられた。

おぼっちゃまではあるが、その性格は正義感にあふれ血の気の多い性格でもあった。

その性格が裏目に出てしまったのか、親友の復讐を止めるために、自らのこぶしを汚した。

それが結果として2年に及ぶ、裏の顔・ダークナイトの発現となった。

しかしseason13最終回で、恋人・悦子の勘と右京の捜査、そして、享のミスで逮捕される。

後の監察官調書で、なぜダークナイトを続けたのか自分でもわからないと述べている。

右京からの影響があったのか、世論が後押ししたのか、生い立ちへのコンプレックスか、若さ故への過ちか。

なぜそのような道をたどったのか、いまだに謎のままである。

たった一つの希望は悦子との間に子供ができたこと、そして絶望はその悦子が病に侵されていること。

それは時に加害者であり、時に警察官であり、

そして時に被害者遺族にとっての救いの存在で合った故の因果応報なのか。永遠の謎である。

 

season11 9話「森の中」/10話「猛き祈り」

ある日、悦子に山菜を採りに行くといって出掛けたまま享が行方不明になる。

救急搬送され病院で一命をとりとめるも彼は記憶を喪失し、悦子のことも右京のことも自分のことも忘れていた。

事件性を感じた右京は、捜査一課および米沢の協力を仰ぎ、捜査を始める。

山菜取りのキーワードをもとにたどり着いた「まろく庵」、そこでは大きな計画が進行中であった。

何故、享はあんな目に遭ったのか。そして享の記憶は戻るのか。

画像引用エンタ魂

まろく庵の住人たちに対して

自殺はみんな、本人の意思です

他人の意志で死ぬなら…それはもう殺人です。

 

名セリフに隠された意味

尊はキノコを採りに入った山の中で、法律で禁じられた即身仏になろうとする「まろく庵」党首が紡ぐ鈴の音と読経の声を聴いてしまう。

それを止めようとしたことがきっかけで暴行を受け死に瀕していた。

警察官として「自殺」というのは見過ごすことのできないこと。

ましてや、即身仏は法律で禁じられていて、それを身内も知っていた。

「祈りとともに死のうとしている」それは「立派な自殺なのかもしれない」けれど、「見過ごすわけにはいかない」

「救える自分がいる」のなら「救うのが警察官としての責務であり正義である」というのが彼の正義だったのでしょう。

 

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相棒season12  相棒-劇場版Ⅲ- 序章(dビデオ限定配信)

画像出典 NewsWalker

2012年6月、特命係、杉下右京、甲斐享がある事件の調書を読んでいた。

廃船寸前の中で一人の男が殺害され、もう一人の男が自殺を図った。

そこは完全に脱出不可能な密室であった。

なぜ殺人事件が起きたのか、なぜ自殺をしなければならなかったのか。

捜査一課伊丹憲一らが謎に立ち向かっていく。

そして悲しみに満ちた真実と、劇場版につながる秘密があった。

 

杉下右京への言葉

俺、納得できません。

本当に裁かれるべき人間は他にも、いたんじゃありませんか。

名セリフに隠された意味

甲斐享のもう一つの顔、ダークナイトの片鱗を見せたセリフです。

甲斐亨の正義は「法律で裁かれないものには、自ら暴力をもって罪を裁く」というものです。

それが明らかになったのはseason13の最終回でしたが、彼がこの調書を読んで、ふと漏らしたこの言葉。

彼がこの件に関して、裁かれなかった国の上層部に対して暴力をふるったかは描かれていません。

しかしこの言葉こそ、彼の正義の本質であり、右京に対する静かな叫びだったのかもしれません。

そして自らの逮捕という形で、彼はある意味、最後まで正義を貫いた。

この台詞は、その意味でのタイトル通りの序章の側面すら持つと思います。

 

season13 7話「死命」

悦子の話から単独で享は、ある事件を追っていた。

天涯孤独のみで、2年前に結婚した二回りも年上の妻とも死別して莫大な保険金を手にしていた、田無という男。

しかし、彼は次々と女性に会いお金を受け取っていた、いったい何者なのか。

病死とされた妻だが、その行動から疑問を抱いた享は特命なら捜査できると右京に相談した。

かくして捜査一課も巻き込んだ、捜査が始まるのだが、あることをきっかけに享は彼と接触してまう。

そして、捜査一課の捜査が彼に及んだ時、大きな悲劇が起きる。

田無が最後に残した言葉「俺はまだ死ぬわけにはいかない」この言葉の意味は?

そして、責任を感じて自首謹慎をした享は、また特命係に戻ってこれるのか。

 

恋人・悦子への言葉

(ちょっと感情的にならないでさ)

人が死んでんだよ!俺が殺した。

 

名セリフに隠された意味

甲斐亨のもう一つの顔が出始めたと、後になると思わせるのが、この回であり、このセリフです。

この後のシーン、幸子が「二人の幸せが壊れてしまうような」というセリフを言ったのも印象的です。

享は裏の顔・ダークナイトとして、こぶしをふるうことはあっても人を殺したことはありません。

そして警察官としてもまっとうに生きてきました。

ダークナイトとしても、甲斐享としても自分が追い詰めた人が、目の前で死んでいくことは無かったのです。

悪と善の顔を持つ彼の共通する正義は「犯罪を犯した者は罰せられる」というものです。

それが法によるものか、個人によるものかは違いますが。

けれど、「命を奪わず、生きて償わさせる」のが彼の2つの顔の共通の正義でした。

その意味を踏まえると、このセリフ、

「超えてはならない線を越えてしまった」という苦悩が伝わってきます。

そう彼の苦悩は二重であった、それは理解されないし、できないものでもありますが。

とてつもない重さを持ったものだったのでしょう。

 

まとめ

甲斐享は最終的にダークナイトとして上司である杉下右京に逮捕されました。おそらく今後の出演は現時点ではないでしょう。

けれども、享の姿は人の姿だと思っています。人はだれしも二面性があり、そして、道を間違えることも有りうる。

それは全くの他人ごとではない。相棒は、もちろん、社会情勢、世界観、深い脚本も魅力ですが、

この人の危うさを描く点でも魅力が高いと思っています。

そんな、相棒、劇場版Ⅳでは、何をどう切り取ってくるのでしょう。楽しみですね!

相棒劇場版Ⅳの公式サイトはこちら

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